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「塔の上のラプンツェル」観てきました [近況]

昨日の休日に現在公開中のディズニー映画
「塔の上のラプンツェル」を観てきました。
ディズニー長編アニメーション映画としては50作目になるとか。

幼少のみぎりにNHK・・・だったんじゃないかと思いますが
グリム原作の「ラプンツェル」の人形劇が短期間やってたのを
姉と一緒に観てたのを強く覚えている思い出深い作品です。
が、原作部分はモチーフ程度にしか残っていない全く別の物語です。
そういう意味もあるのかアメリカでは
「Tangled(からまっている様子)」という題が与えられています。
主人公ラプンツェルの長い髪の毛と
上手に人同士が絡み合っていくストーリーを表しているのでしょう。
ただ、このタイトルでは日本では「何のこっちゃ?」となりますので
「塔の上のラプンツェル」になったのだろうと。
原作と同じ部分は
 ・主人公の名前がラプンツェルで不思議な長い髪の毛を持っている
 ・ラプンツェルは歌を歌う
 ・塔の上に魔法使いに閉じ込められている
 ・ある日、男が塔の上にやってくる
の3点くらいでしょうか。
他は全く原型を残していません。
「ラプンツェル」という名前を抜きにしてもいいくらいです。

この映画の見どころとしてまず挙げられるのが「髪の毛の表現の素晴らしさ」でしょうか。
これは制作スタジオのPIXAR所属の日本人デザイナーの開発した
新エンジンによってもたらされた表現だそうです。
「髪の毛の表現にこだわって他の部分はどうだろう?」
と思ってましたが様々な生地の表現の使い分けが非常に素晴らしいです。
カーテンの質感、服の質感、刺繍の縫い目を一本一本再現し
さらに一本の糸にも編み込みを入れるこだわりようで
大画面で見る事でその素晴らしさを確認できます。


ストーリーはほぼ完全にオリジナルになってますので
原作のラプンツェルのストーリーをなぞる事は出来ません。
しかしこれは面白いです。
非常によく出来たストーリーです。
警護隊長が他の隊員と別のデザインになっている事でストーリーに深く関わるのかと思えば
その直後に出てきた馬のマキシマスの方がキャラが立っていて
その後のストーリーにおいて非常に重要な役割を果たします。

冒頭で「これはオレが死んだときの物語」の解説をいきなり始める
男性キャラのフリン・ライダー。
「まさか、ディズニー映画で恋人役が死んだりしないだろうw」
と思っていたら本当に死にます。
びっくりしました。
死ぬ直前の彼の行動が胸を打ちました。
躊躇いも迷いも無く、ただラプンツェルの幸せを願って起こす行動。
あまりの男っぷりに涙腺が開きましたよ。
「愛って素晴らしい!」って思いました。
男ならこういう愛に生きてみたいものです。

ラプンツェルが途中で知り合うならず者たち。
彼らと打ち解けるところはいかにもディズニーっぽいのですが
ディズニーアニメですし十分許容範囲でしょう。
同じディズニー作品でも「パイレーツオブカリビアン」でこれをやったらブーイングの嵐です。
彼らもクライマックス直前で再び重要な役を果たし
エンディングでは彼らが幸せになった姿が描かれます。

彼ら脇役の個性が強いため主人公のラプンツェルの存在感がやや弱めです。
弱めですがそれは脇が強すぎるためであって十分に魅力的なヒロインです。
「18年近く塔に閉じ込められていながら明るさを失わないヒロイン」という像を
ディズニーはいろんな角度から考察をしたのだろうと想像されます。
夢に描いている事、自分の憧れているものを絵に描いて夢を失わない心を持っています。
ディズニーの作品全般に通じているテーマ「夢はいつかかなう」
そのテーマを十分に体現していると思います。
しかし公式ページの壁紙
この悪人面の壁紙は何とかならんのでしょうか。

魔女ゴーテルは終始身勝手な人物として描かれます。
しかしラプンツェルの性格を見ていると
「そこまでの悪人が育ててこの性格の子供に育つのだろうか?」
という疑問が湧いてきます。
「ラプンツェルを育てるためには愛情をちゃんと注いだ」
という表現でも良かった気がしますが
「最初に子供をさらった」という罪がありますので
それを肯定するような解釈もできる事を避けたのかもしれません。


ストーリーは非常に分かりやすくいくつか用意された繊維が
一本の糸に束ねられていくように話は進んでいきます。
印象としては常に前に進んでいくような感じです。
主人公サイドのキャラクターたちは決して後ろに戻ったりはしません。
上述したように魔女の扱いに関して引っかかる部分はありますが
最後には胸をすくようなハッピーエンドが待っています。
大勢の人にお勧めできる名作だと思います。


途中で貯水池(?)が決壊するシーンがあり
その辺りが少し不謹慎にならざるを得ないのはやむを得ないところ。
震災の映像を繰り返し見た人達ならラプンツェルたちがその危機を乗り越えるくだりを見て
「この辺はおとぎ話だよねぇ~」
と思ってしまう事でしょう。

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